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持続化補助金の活用法を知る

初めての方向けに、基礎からやさしくご説明します

補助金

持続化補助金 補助事業計画書の書き方|経費明細の記入例つき

この記事の要点(3行)
  • 補助事業計画書は2つに分かれます。取組内容は様式2の後半、経費は様式3に書きます。
  • 経費は「単価×数量」で書き、課税事業者は税抜、免税事業者は税込で記載します。
  • いちばん大切なのは、様式2に書いた取り組みと様式3の経費を一致させることです。

「補助事業計画書」は、補助金で実際に取り組む事業の内容と、そこにかかる経費を書く書類です。
取り組み内容と効果は様式2の後半に、経費明細と資金調達は様式3に記載します。
このページでは、取組内容・経費明細表・資金調達方法を、それぞれ記入例つきでご案内します。減点されない書き方のコツまでまとめました。
経費の書き方は、この記事だけで完結します。

補助事業計画書とは?様式2と様式3にまたがる

結論:補助事業計画書は2つに分かれます。取組内容と効果は様式2の後半(補助事業計画①)に、経費明細表と資金調達方法は様式3(補助事業計画②)に記載します。つまり「経費」は様式3で書きます。

持続化補助金で「何に取り組み、いくらかかるか」を示すのが補助事業計画書です。
取り組みの内容・効果は、様式2の後半に書きます。
その取り組みにかかる経費の明細と、お金の調達方法は、様式3に書きます。
様式3は「Ⅱ.経費明細表」と「Ⅲ.資金調達方法」の2つで構成されます。

書く内容 様式 このページでの解説
事業名・取組内容・効果 様式2(補助事業計画①) 下記②〜④
経費明細表 様式3(補助事業計画②) 下記⑤
資金調達方法 様式3(補助事業計画②) 下記⑥
ポイント:様式2の後半も様式3も、どちらも書面審査の対象です。とくに様式3は「積算の透明性・適切性」が見られるため、記入時点でわかる範囲で具体的に書きましょう。

①補助事業で行う事業名の書き方(30字以内)

結論:事業名は30文字以内で、取り組む内容が一目で伝わるように書きます。「〇〇の開発・販路開拓」のような形が基本です。様式の中で唯一の文字数制限です。

「〇〇〇〇の開発・販路開拓」のように、瞬時に事業内容がイメージでき、目を引く事業名にします。30文字という制限があるため、盛り込みすぎず、核となる取り組みを端的に表現しましょう。

記入例(架空の事業者)
事業名(30字以内)
記入例
地元素材ギフトのEC構築による贈答市場への販路開拓

②販路開拓等の取組内容には何を書く?

結論:取組内容は、事業概要・これまでの取組や競合との違い・創意工夫した点・具体的な進め方(誰が、どの方法で)の4点で書きます。

事業概要

たとえば「ホームページを活用して自社の強みやこだわりを発信する」「顧客のニーズに合わせた商品を開発する」など、取り組みの全体像を記載します。

これまでの取組との違い/競合との違い

今回の補助事業が、これまでの自社の取り組みとどう違うのかを記載します。あわせて、競合他社の同じような取り組みとの違いも書きます。

創意工夫した点・特徴

取り組みにあたって工夫した点を記載します。「ありきたりではない」と感じてもらえる独自の視点があると、計画の魅力が伝わります。

事業の具体的な進め方

誰が、どのような方法で事業を進めていくのかを記載します。実現できる体制になっているかが伝わるように、担当や手順を具体的に書きます。

記入例(架空の事業者)
取組内容
事業概要
地元素材を使った焼き菓子ギフトのECサイトを構築し、贈答・お取り寄せ需要に対応する。商品紹介ページで素材のこだわりを写真と文章で発信する。
これまで・競合との違い
従来は店頭販売のみで、遠方の顧客に対応できていなかった。近隣の競合店はECに本格対応しておらず、地元素材ギフトに特化したオンライン販売で差別化する。
創意工夫した点
契約農家を紹介するページを設け、「誰が作った素材か」が見える形にする。ギフト用の包装オプションを選べるようにする。
具体的な進め方
代表が商品企画と撮影を担当。ECサイト制作は専門業者に委託し、開設後はSNS広告で告知する。

③業務効率化の取組内容【任意】

結論:業務効率化は任意記入です。従業員の労働環境を改善するなどの取り組みがあれば書きます。なくても申請は可能です。

該当する取り組みがある場合のみ記載します。たとえば、受注管理をデジタル化して手作業を減らす、といった内容です。特になければ空欄のまま提出して問題ありません。

④補助事業の効果には何を書く?

結論:効果は、売上等への効果・取引先への波及効果・地域社会への波及効果の3点で書きます。数字は「見込み」として書くのが適切です。

売上等への効果

事業を実施することで、顧客数・売上・利益率などがどのように増加するかの見込みを記入します。経営計画で立てた数値目標とそろえると、計画全体に一貫性が出ます。

取引先への波及効果/地域社会への波及効果

事業によって、取引先や地域にどのような良い影響(波及効果)をもたらすかを記載します。自社だけでなく周囲にもプラスになる視点があると、計画の意義が伝わります。

記入例(架空の事業者)
補助事業の効果
売上等への効果
EC開設により、3年後にオンライン売上比率を全体の25%まで高め、年間売上の15%増を見込む。(数値は見込みであり、達成を保証するものではありません)
取引先への波及効果
販売増に伴い、契約農家からの素材仕入れが増え、地元生産者の収入安定につながる見込み。
地域社会への波及効果
「地元素材のギフト」を全国に発信することで、地域の認知度向上に寄与する。

⑤経費明細表の書き方(様式3)

結論:経費明細表は、経費区分を選び、内容を具体的に書き、単価×数量で金額を出し、課税事業者は税抜・免税事業者は税込で記載します。補助対象になる経費だけを書くのが原則です。

経費区分の選び方(公式8区分)

経費は次の8区分に分かれており、申請システムではドロップダウンから選択します。自分の経費がどの区分にあたるかを確認しましょう。

経費区分 主な例 注意点
①機械装置等費 機械・設備・厨房機器の購入 一定額を超える購入は相見積りが必要/高額品の中古は対象外の場合あり(基準額は最新の公募要領で確認)
②広報費 チラシ・パンフレット・看板 上限30万円(税込)・単独申請不可
③ウェブサイト関連費 HP制作・EC・SEO・リスティング広告 上限30万円(税込)・単独申請不可
④展示会等出展費 展示会・商談会の出展料 —
⑤旅費 販路開拓のための交通費・宿泊費 —
⑥新商品開発費 試作の原材料費・パッケージ設計 —
⑦借料 機器リース料・会場費 —
⑧委託・外注費 店舗改装・専門家への委託 —

内容は具体的に書く

経費の内容は、何に使うのかがわかるように具体的に書きます。たとえばチラシなら「チラシ〇〇部」のように、数量がわかる形にします。

単価×数量(「数量・回数」を必ず入れる)

金額は「単価×数量(回数)」で示します。数量や回数の記入が抜けていると、積算の根拠が伝わりません。必ず入れましょう。

税抜・税込の選び方

補助対象経費は、課税事業者は「税抜」、免税事業者など(簡易課税・年商1千万円以下の免税事業者)は「税込」を選択して入力します。自社がどちらかわからない場合は、国税庁の情報や税理士に確認しましょう。

補助対象経費だけを書く

経費明細表には、補助の対象になる経費だけを書きます。
経費は概算での計上ができます。作成時点でわかる範囲の金額を、詳細がわかるように記入しましょう。
広報費・ウェブサイト関連費には上限(各30万円・税込)があり、単独申請もできません。このルールにも注意します。

記入例(架空の事業者)
経費明細表(1〜2行のイメージ)
例1(ウェブサイト関連費)
内容:地元素材ギフト販売用ECサイトの制作 単価300,000円×1式 税抜表記(課税事業者の場合)
例2(広報費)
内容:開設告知チラシ 単価40円×3,000部=120,000円 税抜表記
注意
補助対象経費の合計に補助率(原則3分の2)をかけた額が、補助金交付申請額になります。
対象外経費に注意:商品の仕入れ・在庫、家賃・人件費・光熱費などの運転資金、自動車や汎用パソコン、交付決定前に発注・支払いした費用などは、原則として対象外です。対象外の経費を入れると減点や不採択の原因になります。

⑥資金調達方法の書き方(様式3)

結論:資金調達方法では、補助対象経費をどう支払うか(調達一覧)と、補助金相当額をどう手当てするかを書きます。補助金は後払いのため、立替の資金準備も示します。

補助対象経費の調達一覧

補助事業にかかる経費を、どのような内訳で支払うか(自己資金・補助金・借入など)を記入します。

「補助金」相当額の手当て方法(後払いに備える)

持続化補助金は、補助事業が終わってから精算して支払われる後払いです。そのため、補助金が入金されるまでの間、経費をどう立て替えるかを記入します。ここに書く補助金額は、経費明細表の補助金交付申請額と一致させる必要があります。

記入例(架空の事業者)
資金調達方法
調達一覧(例)
補助対象経費の総額750,000円。内訳は、補助金500,000円(補助率3分の2)+自己資金250,000円(3分の1)。
補助金相当額の手当て
補助金は後払いのため、入金までは自己資金で立て替える。立替分は手元資金で対応。
注意
「補助金」の金額(この例では500,000円)は、経費明細表の補助金交付申請額と必ず一致させます。

最重要:様式2の取組と様式3の経費を一致させる

結論:最も大切なのは、様式2の補助事業計画に書いた取り組みと、様式3の経費明細を一致させることです。計画に書いていない経費を計上すると、積算の透明性の観点から減点につながります。

たとえば、様式2には「ECサイトを作って販路開拓する」としか書いていないとします。
それなのに様式3の経費明細に「チラシ代」が入っていると、どうなるでしょうか。
審査員から「計画に書かれていない経費が計上されている」と見られ、減点される可能性があります。
チラシも使うなら、様式2の取組内容にも「チラシで告知する」と書いておきましょう。

チェックの考え方:様式3に計上したすべての経費が、様式2の取組内容のどこかに書かれているかを確認しましょう。「計画→経費」が一本の線でつながっていることが、積算の透明性につながります。

審査で見られるポイント(補助事業パート)

結論:ここでは、補助事業の有効性と、積算の透明性・適切性が見られます。

取り組みが販路開拓として効果的か(有効性)が見られます。
あわせて、経費の見積もりが妥当で根拠が明確か(積算の透明性)も評価されます。
審査側は価格もチェックします。一般的な相場とかけ離れた高い見積もりは避け、必要に応じて相見積りを取りましょう。

補助事業計画書でつまずきやすい点と対策

結論:数量・回数の記入漏れ、税区分の誤り、計画と経費の不一致、対象外経費の混入が典型例です。

  • ・数量・回数が抜けている:「チラシ一式」ではなく「チラシ〇部」と、数量・回数まで書く。
  • ・税抜・税込を間違える:課税事業者は税抜、免税事業者は税込。自社の区分を先に確認する。
  • ・計画と経費が一致しない:様式3の経費が、様式2の取組内容に書かれているかを確認する。
  • ・対象外経費が入っている:仕入れ・運転資金・汎用品・交付決定前の支払いなどを除く。

よくある質問(FAQ)

Q.経費は概算で書いてもいい?

A.概算での計上が可能です。作成時点でわかる範囲の金額を、内容の詳細がわかるように記入します。ただし、審査では積算の透明性が見られるため、根拠が説明できる金額にしておきましょう。

Q.税抜と税込どちらで書く?

A.課税事業者は「税抜」、免税事業者など(簡易課税・年商1千万円以下の免税事業者)は「税込」で記入します。自社の区分がわからない場合は、国税庁の情報や税理士にご確認ください。

Q.補助金はいつもらえる?

A.補助金は後払いです。採択後に交付決定を受け、事業を実施し、実績報告をして事務局の確認を受けたうえで、精算払いの請求を行い、その後に交付されます。実施中は経費を立て替える必要があるため、資金計画もあわせて立てておきましょう。

まとめ|経費の妥当性まで、ご相談いただけます

補助事業計画書は、取組内容・効果(様式2)と、経費明細表・資金調達方法(様式3)で構成されます。最大のポイントは、様式2の取り組みと様式3の経費を一致させること。続けて、申請の基本情報と電子申請の進め方もご覧ください。

経費の組み立てに迷ったら
どの区分で、いくらが妥当か。ホームページやECなどIT・Webの経費は、技術がわかる視点でご相談に対応できます。着手金0・完全成功報酬・全国オンライン対応です。
参考にした一次情報:中小企業庁「ミラサポplus」経営計画・補助事業計画の書き方(最終更新2026年6月16日)/日本商工会議所 様式記載例(様式3 経費明細表・資金調達方法)/公募要領。制度の要件・様式は公募回ごとに変わることがあります。申請前に必ず最新の公募要領・様式記載例をご確認ください。